北欧建築の旅08 スウェーデン 森の墓地 森の火葬場
アスプルンドとレヴェレンツの「森の墓地・森の火葬場」(1940年)です。1994年に世界遺産にも登録されました。
学生時代から写真集を見るたびに、一度は行ってみたいと願っていた場所です。
まっすぐ丘まで緩やかに伸びる「十字架の道」。その傍らに森の墓地を象徴する「十字架」。
この風景はアスプルンドのどの書籍や写真集にも必ず出てくるアングルです。実際、この場所を訪れて感じたことは、この「十字架の道」と「十字架」の存在が、自然と建築、現在と過去あるいは未来、生と死、を超越的に結び合わせていることを実感しました。
右側に大礼拝堂、左側に小礼拝堂、その前にゆらめく水面、頭上には青い空が広がっていました。ここに立っていると心が安らいでいくのが分かります。そんな場所がこの「森の墓地」にはいくつもありました。
大礼拝堂前の大屋根の下です。奥に見える丘は「瞑想の森」です。
スウェーデンを代表する彫刻家カール・ミレスの作品でしょうか。死者の魂を天国へ導いているのでしょう。
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